夏越の大祓に思う

いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

恐怖というのは、自分を脅かす脅威がそこにあるから『怖い！』という感覚を持ち生まれる感情です。怖いと感じるものはすべてそうです。自分の存在を脅かすものだから怖い。

例えそれが子犬だろうと、地震だろうと、命の危険を感じるものは、みんな怖いのです。

平穏な気持ちで過ごしたい、と思う時『恐れを無くす』という手法をとる事があります。それが本当に自分を脅かすものかどうか、よくよく考えてみる、観察してみる。そして事実はどうだろう？と気づくワークです。

犬に噛まれて『命の危険』を感じた人は犬が怖い場合が多いです。子犬に吠えられただけでビビってしまう事もあります。噛まれる＝無意識に命の危険を感じる感覚に直結した、という図式です。

自然災害でも同じです。自然の営みとわかっていても自分の命が危険にさらされている！と感じれば、それは恐ろしいものになります。

死ぬという事に恐怖を感じるのは本能的なものなので、どうしようもありません。『死ぬのは怖くない』と言う人でも、いざ、その場面に直面すれば、必死になって生き伸びようと手を尽くします。

『わたし定時で帰ります』の主人公も、必死で働いてフラフラになり、その状態で働き続けていたら、ある日階段から足を踏み外し死ぬ目に合った。以来、仕事に命をかけるのはやめ、定時で帰る事を決意した、というエピソードから成り立っていました。

死を目前にして人生観が変わったという話はよく聞きます。実際＜命の危険＞は生き方を変えてしまいます。

人生を変えたい、と思っている人は自分の考える『死』をよくよく見つめて、観察してみると、人生が変えられるかもしれません。

夏越の大祓の今日、死について、終わる、という事について思いを巡らせていたのですが、聞き捨てならない事が！

AIを研究する人たちはこう言っていました。
『あれ？まだ君、クラウドにつながってないの？』という会話がかわされる日がくるかもしれない、と。つまり、人間の意識がクラウドにつながり保存され、端末（人間）が変わっても、意識をダウンロードすれば、また同じ意識になれる、と。

え？不老不死？

死を恐れる人間の不老不死に対する憧れも、長年続いています。ずーっと昔から欲しいと願われているものです。それがついに、叶う日が来るかもしれない、というのです。

スマホの機種変更をするが如くに、古い端末（体）を捨て、新しい端末（体）に意識をダウンロード。肉体はクローン技術が研究されているので、案外、準備OKなのかもしれません。今後、意識をクラウド化する技術が開発されれば、死はスマホの機種変更並の位置づけになるかもしれません。

死の恐怖から開放された時、人間の意識や行動はどうなってしまうんでしょうね？その時も、無病息災を祈って、茅の輪くぐりをしているのでしょうか？

もしも、永遠に途切れる事無く意識があって、たくさんの体験をし続ける事ができたとしたら、逆に”こんな病気をやってみたい！”とか”こんな不幸に合ってみたい！”とアトラクション感覚で不都合な自体をウエルカム♡”と捉えてしまうかもしれませんよね。

そんな世の中見てみたい！私の生きている間に実現するかなぁ？してほしいなぁ。

それとも、ある程度有限である事が、命の美しさにつながるのでしょうかね？

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