比較はできませんから

いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

人にはそれぞれ宿命というものがあります。その事は前から”知識”として知っていましたが、運命学の鑑定をするようになって、実感として理解できるようになりました。

最初から1人で独立独歩で生きていける人もいれば、ずーっと庇護の元、人に援助されて生きて行く人もいます。子供ならばそれは受け入れられる事ですが、成人してから人のお世話になるというのは、心苦しかったり罪悪感を持つものだと思います。ニートが増えている昨今、最近の人が罪悪感を持つかどうかはちょっと疑問ですが、それでもある程度の年齢になれば、多少、自分に疑問を持つのではないかと思います。

ですが、最初から人のお世話になる宿命であれば、その事を受け入れる方が精神的に楽ですし、抵抗しなくなると不思議と物事が順調に流れるようになります。例えば兄弟であっても、弟は独立独歩の人だけど、兄はお世話になるタイプの人だったとします。弟は立派にやっているのに、兄はどうした事か？と世間では見るでしょうし、自分自身もそれをひしひしと感じるでしょう。ですが、そこで兄弟を比較するとおかしな事になるのです。例え、親や人から比較されたとしても、自分自身が【これは自分の宿命】と受け入れていれば、特に問題は起きません。自分が問題で無い、この方が自然の流れなんだ、と思うと、これまた不思議な事に周囲からの誹謗中傷がなくなります。責められるどころか、むしろ応援される状況がやってきます。

人は鏡と言いますが、本当にそうなんだな、と思うのです。自分の心が人を通して映っているのであれば、自分が自分を誹謗中傷している姿が”他人”という鏡で映し出されているだけ。ただそれだけなのではないか？と思うのです。

人の世話になりたくない、頼りたくない、というのは大人としては当然の心構えではありますが、一方で人は支え合う生き物、とも言います。なので、頼る事も庇護してもらう事も起こりうる事です。自分にだけは起こらない、と思うのは奢りです。庇護の元に生きていく宿命であれば、それに抗う事無く全うすれば運命が滞りなく流れて行きます。（運命に抗うのが人生の醍醐味よ！という生き方が好きな方は、しっかり抗って下さいね！）抵抗するから苦しいのです。言い方を変えれば、自分の弱さを受け入れるという事です。弱さを受け入れるのはプライドとの戦いなのでこれまた難しい問題ですが（笑）受け入れてしまえば、とても楽になります。これも自分を知る事ですしね。

人とは違う自分を認め、自分だけが味わえる人生を選択すれば良いのです。人が美味しいと思うものを、必ずしも自分が同じように美味しいと思えるとは限りませんから。

金子みすずさんの【みんな違って、みんないい】珠玉の言葉だな、と鑑定書を見ながら改めて思っています。

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