これしか無いという思い込み

いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

これしか無いという思い込み。これがあると、物事が発展しません。自分の発想も固定されてしまいます。これがまた、自分の中に苦しみを生んでいきます。

例えば<私の生きる場所はここしかない!他に行くところなど無い>と最初から決めてかかっていると、その場所だけて生きて行く事に必死になります。居場所を確保しようとして、自分の意思を曲げたるなど、自分に我慢をさせながら生きていく事になる場合があります。

同じように<私の生きる場所はここしかない!他に行くところなど無い>と思ったとしても、他を見回して、他ではなくここで生きていく!と覚悟したのなら話は別ですが、自分の可能性を見ないまな、ここしか無い!と決めると、心が病む原因になりやすいです。心が病むとは、ふさぎ込むだけでなく、他人に支配や洗脳されてしまう状態も同じです。ここでしか生きる場所が無い=ここでうまくやっていくしかない、という事です。その場所のルールに平伏して生きていく事になりますから、民主的な場所であればよいのですが、主従関係が生まれるような団体であれば、おかしな人間関係が出来上がっていくのは想像できます。それを依存とか共依存とか言ったりもします。

場所だけでなく、自分の推測だけを信じてしまうと自分を苦しめる結果になります。例えば幼少期、母親に冷たい態度をとられた強烈な経験があったとします。その時に【嫌われた】と推測し、すっかりその思いにハマりこんでしまったらどうでしょう?母親との関係はうまくいきませんね。大人になって、社会生活について理解できた時【母にも何か理由があったのかも】と考えに余裕が持てるようになれば【嫌われた】という呪縛から抜けられるかもしれませんが、最初に考えた自分の推測が正しく、他の考えなど挟む余地は無い!と決めてかかっていると、まぁ、残念な結果になります。ずっと母親を許す事ができず、関係は修復しないままです。表面上は仲が良いかもしれませんが、心の奥に黒いシミのような疑いや憎しみを持ったまま、許す事ができないままになってしまいます。これが結構、人生をこじらせてる原因でもあります。母親を許さない自分を許せていれば問題無いのですけど、母親を許せない自分を、どこかで責めていたりする心理もありますから、糸がからまるように心の中も複雑な状態になっているはずです。その状態が現実に反映されて、いろんな所でこじれた現象が起こってしまうんですけどね。

”これしか無い”という状態を想像すると、もう、ギューッ!となにかを縛り付けているイメージがわきませんか?つまり余裕の無い状態。反対に”これだけでは無いのかも”と考えるのは、縛り無く、ゆる〜い感じを想像すると思います。

緊張しているか?ゆるっとふわっとしているか?

どちらかと言うと、ゆるっとふわっとしている方が、楽しそうですね。あ、でも、緊張状態が好きな方もいるので、これも好みの問題ですが、緊張状態で『力がみなぎるぜ〜〜!』というのならそれで構わないのです。緊張状態で『萎えるな〜』とか『行きづらいな』と思うのであれば、緊張の糸をほぐす方法を探してみるべきです。

まずは、『これしか無い!』で凝り固まってないかな〜?と自分を点検してみてくださいね。

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