おっさんずラブ　劇場版

いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

おっさんずラブ。田中圭さんを、一躍、人気俳優に押し上げた作品。夜中の番組だったのにね。SNSという代物ができてかたこっち、どの番組がどんな形でブレイクするかわからなくなってきました。逆にSNS込みでヒットを計算する作品もありますが。

私は３〜４話目くらいに偶然見つけて、腐女子の私としては、実写で地上波でボーイズラブが見られるなんて♡と、すっかりハマってしまいました。こんな演技もできるんだ・・・と、本当に俳優さんを尊敬してしまいます。吉田鋼太郎さんの乙女な演技は特に（笑）

映画版もそれが炸裂で、もう、抱腹絶倒です。映画の間中、笑いっぱなし。劇場を出てからも、顔がニマニマ。このパターンは久々でした。

言い方がいいのか悪いのか？いろんな意味で、やりたい放題の映画。いや、観客が喜ぶ事をやりたい放題！そのかっこいい場面必要？そのスローモーション必要？工場爆破までしちゃうの必要？おっさんずラブの域越えてない？と何度もツッコミみましたが、そのシーンシーンがウケる。シリアスでもウケる。ベースがコメディですからね。笑ってナンボです。笑わせてナンボです。

レギュラーメンバーも良かったのですが、印象的だったのは【会長のお嬢様】として登場した方。このキャラクターがいい。意表をついたキャラクターがたまらなくいい！確かにこれは、お嬢様の”立場”だからできる振る舞いだわわよね〜、と納得しつつ、そういえば、友人の中にこのキャラ居るなぁ、と思い当たり、それでまたふつふつと笑いがww

ボーイズラブが好きな腐女子の心理として、自分には全く関係の無い話だから、無責任に手放しで楽しめるキャーキャー言っていられる、とどなたかが分析しておられました。恋愛もの、といっても男同士の事なので、たしかに自分とは全く関わりの無い、現実には起こらない事です。だから全く別物として、自分の思い出や傷にいっさい触れる事は無いので（ほとんどの人が）、無防備に楽しめるのだそうです。納得です。とっても納得です。

ドラマや映画を見て、自分に置き換えたり、教訓にしたりする事はあります。自分の心の苦しみと共鳴するストーリーに涙する事もあります。それで心を救われる事もあります。ですが、まったくの、全くの、ま＝＝ったくの別物として、単に楽しむのであれば、自分の人生と１mmも交わらない話の方が楽しめます。別次元の話、として楽しめます。

劇場内は、ほぼ女性でした。最近の映画は始まる前に”静かに観ましょう”とアナウンスしています。なので、面白いシーンでもあんまり笑い声が続かないという現象があり、私的には静かすぎる劇場は寂しいな、と思っていましたが、おっさんずラブに関しては、ほぼ、けっこう、笑い声が絶えず。笑い声というか【クックックッ】という笑い。みなさんそれぞれに自分だけの妄想を楽しんでおいでだったのでしょう。

ドラマを観ていた方には、劇場版、超オススメ！です。

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