先生にエール

いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

学校の先生、という職業。今はとても大変と聞きます。私のところにもご相談に来られる事があります。自分がどうやって仕事を進めたらよいのかわからない。子どもたちに教えたい事、子どもたちの能力を伸ばしたい事、たくさんあるのに、それ以外の雑務に追われて、教師間の人間関係に翻弄されて、そこに集中できない。そんなお悩みを聞きます。

子供に教える、能力を伸ばす、教育をしていくために、自分独自のシステムを創りたいと思うのは、真剣に子供に向き合っている先生であればあるほど、思い描くのではないでしょうか？今の教育の現場では、どうしても限界を感じてしまうというのが現実のようです。

私個人の意見としては、集団で生活する感覚を身につけるために複数人で学習する事は大切だと思いますが、今のような学校という大きな組織が必要かどうか？と疑問には思います。ちょっと前は何十人の生徒だけを相手にしていればよかったのに、今では何十人の生徒とその親御さんの対応もしなければならない。それでは教師の方の身がもたない。肝心な＜教育＞に集中できないだろう、と思うのです。

先生の情熱と反比例する学校の在り方。これも矛盾です。

もしも先生に起業する能力があれば、どんどん＜私塾＞を作って頂きたいです。おとなしく今の学校制度の中に収まっているよりも、独自の教育方針を持つ学校で個性を磨く方が、能力は伸ばしやすい。創造力の豊かな子供が育ちやすい、思いますが、これもその子供の持って生まれた性質、適正によっては、今の学校制度の方が能力が伸ばしやすい場合もあるので、一概に私塾が良いとは言えませんが。

SF小説の中では、生まれた時点でその子のDNAを検査し、その適正に応じて教育先を選別するという内容のものがあります。こういう事が現実になればなぁ、と思います。適正に沿った道筋があれば、本人も迷う事無く邁進できますし、興味の無い事をイヤイヤ学ぶ時間も回避できます。選民思想的に考えている訳ではなく、その人の良い所を伸ばす、という観点で考えると理想的だなと思うのです。

多くの生徒と関わらなければいけない今の学校制度では、子どもたちの個性を伸ばす、というのは絵に書いた餅のようなもの。無理です。情熱のある先生が、学校を離脱するのは今の学校にとっては痛手でしょう。その学校の生徒にとっても痛手でしょう。それでも、できる事なら、学校とは別の場所で情操教育やその子の適正にあった教育をしてくれる人が増える事を祈っています。

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